先日、シーバスをルアーで狙うのは初めてレベルの友人と釣りに行きました。
生意気にもアドバイス的なこともしてみた訳ですが、思えば始めた頃に比べて知識は増えたのかもしれません。
今は意識せずにやってることも、最初は知らなかったなーと。
ということで、これからシーバスゲームを始めようと思っている人向けに、僕時自身が最初分からなかった点を踏まえて、
- 夜のシーバスゲーム(ナイトゲーム)の基本戦略
- 夜に使うシーバスルアーの種類
- 夜に釣れるおすすめのシーバスルアー
これらについて書いてみます。
ナイトシーバスゲームの基本知識と戦略
一昔前はシーバスは夜行性で夜に釣るものと認識されてましたが、最近は明るい時間帯にシーバスを釣る技術も浸透してきました。
とはいえ、都会に住んでる人が平日の仕事終わりにサクッと釣りができるというシーバスフィッシングを楽しむには、夜にシーバスを釣る技術と知識が不可欠です。
僕は、管釣り・バスフィッシングなど明るい時間帯に行う釣りから夜のシーバスゲームに入門したので、最初は知らなかったことが結構ありました。
初心者の頃に僕が知りたかったことを踏まえて、夜にシーバスを釣るための基本戦略について解説します。
夜と昼では、ルアーの種類と使い方が変わる
シーバスを本格的にやるまで、知らなかったことその1。
日中にシーバスを釣る方法(デイシーバスゲーム)と日没後にシーバスを釣る方法(ナイトシーバスゲーム)は性格がぜんぜん違う。
昼と夜では釣り方も使われるルアーも変わります。
「シーバス ルアー」とか「シーバス 釣り方」みたいなざっくりしたキーワードで検索すると、昼と夜を混同したざっくりとした情報が結構ヒットします。
初心者にとってはこれが混乱の元になっている気がします。
夜には夜の、昼には昼の、状況に適した釣り方を選んだほうが釣果に繋がると思います。
釣り方が違うということは、使うルアーの種類も変わる。
このことを知っていると、自分の遊び方に応じてルアーを効率的に集めることができます。
夜でも昼でも使えるルアーもあるので、そのようなコスパの高いルアーを後で紹介します。
デイの釣り方については別記事にまとめますので、本記事では夜の釣り方についてもう少し深掘りします。
ナイトシーバスゲームの基本は、ゆっくり巻くこと
ドリフトだとか、U字だとか、色々名前のついたテクニックはありますが、基本的な考え方としては、ナイトゲームはゆっくりルアーを動かすということが共通項です。
ゆっくりって具体的にどういうことやねんって話ですが、流れと同じくらいのスピードと考えておけば良いです。
ぴったり同じスピードが釣れるという意味ではないので、後は現場で微調整する。(色々なスピードを試してみるってこと。)
ボイルした魚の目の前にバイブレーションを早巻きで通して釣れることもあるくらいなので、あくまでガイドラインと捉えておいてください。
個人的な体験で言うならば、1秒間にハンドル1回転くらいのスピードから下の速度内で釣れることが多いです。
ラインを先行させるドリフトというテクニックでは、ほとんどリールを巻かないでルアーを流れに任せて動かすテクニックもあるくらいです。
なんでゆっくりルアーを泳がせるのかというと、夜は暗いからシーバスもルアーを見つけ難いから。
夜はあまり早く動かすと魚もルアーを見失ってしまう。これはシーバスに限らず、他の魚も同じ考え方なので覚えておくと便利。
特にシーバスは弱った小魚のようなフラフラした泳ぎをするルアーが好きなので、夜に使えるシーバスルアーはゆっくり動かしたときにちょうどよい動きをするように設計されています。
夜はアクションさせちゃダメってことですか?いいえ、アリです。
ゆっくり動かすのが肝要ということは、トゥイッチやジャークなど、アクションを付けてはダメなのでしょうか。
答えはダメではない。
基本はゆっくりタダ巻きだけど、人為的なアクションで釣ることも出来る。
ただ、基本的には流れの変化などで自然にルアーがバランスを崩したタイミングなどで釣れると言われています。
タダ巻きで釣れなかったらアクションを付けてみるという戦略でよろしいかと。
それでもあまり力強いジャークなどで釣ってる人はみたことがないです。
アクションを付けるにしても昼間より弱めに、ちょんちょんとティップを動かすくらいのイメージです。
昼と夜でレンジは変わる(ことが多い)
レンジ=つまりシーバスが釣れる深さも変わります。
シーバスの基本行動は、昼はボトム(底)付近にいて、夜は水面付近を意識すると言われています。
よって、ナイトゲームでは表層を泳ぐルアーが多く使われます。
なぜに、夜は表層で釣れるのかというと、エサであるベイトが表層を泳ぐから。(対鳥の)警戒心が薄れるんでしょうか。
でも必ずしも夜は表層で釣れるわけではなく、日によってボトムでしか釣れない時もあります。
夜は表層という認識は基本的なガイドラインとして持っておいて、表層を最初に探って釣れなかったらレンジを変えていくというスタンスが良いかと思います。
夜になると発生するストラクチャー。明暗
シーバスをやっていると、「明暗」というキーワードをよく聞くようになります。
橋脚の下では、ライトに照らされた水面と橋自体でできた影の部分で、「明暗」が生まれます。
漁港の常夜灯なんかでも、照らされた明るい部分と周りの暗い所で「明暗」が生まれます。
シーバスはこういう明暗の暗い部分に隠れて、エサが流れてくるのを待ち伏せします。
ということで、ナイトシーバスゲームにおいて明暗は1級のストラクチャーになります。
河川だと流れがありますので、上流の明るい部分にルアーを投げて、下流に流されながら暗い部分に流し込む「ドリフト」や「U字メソッド」というテクニックがあります。
実際、夜は橋脚の際を通すより、明暗の境目の方で釣れることが多いです。
橋の下でシーバスを釣る場合、いきなり橋脚に向かってルアーを投げると素人扱いされるので注意が必要です。
上流の明るい部分にルアーを落として、流れに乗せて明暗の境目を通しましょう。
直に橋脚を狙うと、明暗にいたであろうシーバスを着水音で驚かせて逃がしてしまうことになります。
ポイントの外側から攻めていくのが基本です。
ナイトゲームで使われるルアーの種類とカラー
ナイトシーバスゲームではどんなルアーとカラーを選べば良いのか解説します。
ナイトゲームで活躍するルアーの種類は?
基本は表層系のミノーです。ナイトゲームのメインウェポンです。
表層系ミノーは各社から0cm~50cmくらいまで細かくレンジが分けられてラインナップされています。
水面下10cmを泳ぐミノーと30cmを泳ぐミノーを使い分けるってことですね。
ほんのちょっとルアーが泳ぐ水深を変えてやるだけで釣れるケースも多々発生します。
レンジ0cm~30cm
このレンジはミノーとシンキングペンシルを主に使います。
ミノーだったらリップレスミノーや小さなリップのミノーです。
シンキングペンシルも浮き上がりやすい特性のあるものが使われることが多いです。
レンジ50cm以降
50cmよりもっと下のレンジを通すためのミノーもあります。
シャッドタイプのルアーが活躍するレンジですね。
シーバスの場合、流れのある場所を狙うこともありシンキングタイプのミノーが主流です。
流れの中でシンキングの方が泳ぎが安定しますのでね。
ロングビルのミノーはあまり使われないです。
リップ付きのシンキングペンシルも一定の層を泳がせやすく作られてるので、よく使われます。
さらに下のレンジを攻める場合は、シンキングペンシルかバイブレーションを使うことが多いです。
バイブレーションは昼間より遅いスピードで使いますが、中層を通したい場合や、ボトムでリフトアンドフォールさせたりして使います。
ほかには、ワームも夜でも使える。僕はジャークさせないでただ引きで使ってます。
これらに合わせて、トゥイッチなどを入れて使うテクニカルな、シンペンやミノーなどもあるといいですね。
夜のシーバスに効果的なカラーについて
見つけ難いからルアーをゆっくり動かすということは、ルアーのカラーも見やすい色のほうがナイトゲームでよく使われています。
特に荒川を始めとする関東湾奥エリアだと地方に比べて、水が濁ってるというのもあるかと思います。
夜に強いカラー:パール系
夜に強いカラーというと、パール系のカラーが代表格となります。
レッドヘッドパールとか、パールチャートバックなどがあります。
ちなみに僕が初めてシーバスを釣ったのはレッドヘッドパールで、一番数を釣ってるのが、パールチャートバックですね。
夜に強いカラー:クリアチャート系
カラーを選ぶ時は、パール系という軸を頭に置きつつ、明るさと濁り具合を考慮します。
荒川中流域はマッディなので、パール系が最強だと思ってるんですが、アピールを抑えたい時は、少し透けているハッピーレモンを選んだりもします。
水がクリアになる寒い季節や、月明かりが強い時などです。
また少し下流のエリアだと、こっちをメインに使っている人も多いかもしれません。
夜に強いカラー:マットチャート
最近東京湾奥エリアでは、マットチャートも流行っていますね。
アピール系のカラーはとりあえずこの辺を押さえておけばOK。
夜に強いカラー:ゴールド系
上述のカラーで反応がない場合は、リアル系のキラキラしたカラーも投入したいところです。
イワシカラーやボラカラーでもいいのですが、僕の観測範囲では夜の場合ゴールドが入っているカラーの反応が良い気がします。
普段釣りしてるところがマッディだからですかね。
黒金やグリーンゴールドなどのカラーです。
こういうやつ。
結局どのカラーを選べばいいの?
ぶっちゃけカラーについては諸説あるので、好きなの買えばいいです。
色を変えたら釣れたっていう場面はありますが、この色じゃないと釣れないという場面は少ない気がします。
なので、2色以上持っていってカラーローテーションすることの方が大事だと考えています。
選ぶ基準としては個人的にはパール系は絶対に持っておきたいカラーです。
僕は特にチャートバックオレンジベリーが好きです。
お腹や背中の色がボディと違うとルアーが泳いだときに視覚効果があると言われてます。
パール系はイナッコを食べてるシーバスに効果的なので、荒川で釣りするなら必須カラーですね。
人によっては「パール系はアピール強すぎなので、ハッピーレモンのような少し透けてるカラーをメインに使う」という考え方もあります。
あとは、同じルアーのベイトを模したリアル系のカラーを揃えられたら良いですね。
本物の魚に似ているカラーです。
その中で、荒川は常ににごり気味なのでゴールドが入ったルアーが効果が高いような気がしています。
リアル系の中には、ホログラムやメタリックボディでキラキラするやつもあります。
夜は光が少ないので、ホロ系が機能しないと言われることもありますが、南関東の場合、街灯や街の明かりが届いているので、意味はあると感じます。
筆者おすすめ夜のシーバスルアー7選
僕の釣果だけだと説得力に書けるところもあるかと思いますので、教えてもらった情報も加えて、一通りナイトシーバスゲームを成り立たせるための間違いないルアーをセレクトしてみます。
投げる順番で載せてきます。ローテーションの参考にどうぞ。
超定番のルアーを選んだので、似たような性質の別メーカー製品を選んでも大丈夫です。
「エリア10」表層系ミノーはコレで決まり。
オールシーズン筆者超絶おすすめのいっぴん。
なんでこんなに釣れるんだろう。むしろこれでしか釣れないまである。
表層系のミノー。潜っても30cmくらい。まずはこれで釣れる魚を釣っていくスタイル。中流域ではそんなにチャンスは多くないのだ。
このレンジのミノーはシーバスルアーの超激戦区だと思いますが、1,500円を超えるルアーが大半の中エリア10は1,000で買えるという神対応。
春のバチシーズンでも最強だし、夏も秋も普通に釣れてます。オールシーズン使える。
FIXは固定重心タイプなのですが、ノーマルより飛距離が少し劣る分泳ぎだしがよくなっています。使ってる感じ大差ないので手に入る方買えばよしです。
似たタイプのルアー「9cmフローティングリップレスミノー」
サイズが9cm~10cm、フローティングのリップレスミノーというルアーは絶対もっておけ。ってことです。
他の地域だと12cm級のルアーが定番かと思うのですが、東京湾奥や荒川中流では9cmが人気です。
大きいルアーでも釣れますけどね。9cm級の方がバイトはやっぱり多いのかなーって印象。
新しめのルアーだとこの辺。
一番の激戦区ジャンルなんで、選択肢はたくさんありますんで、好きなの選んでくださいね。
「SASUKE SS-95」レンジを下げたい時に使う奴
アイマのサスケ。水面下50cmを引いてくるイメージ。エリテンより下の層を通したい時にサスケが使える。
ゆっくり引くとロールして、速く引くとウォブリングが強くなるウォブンロール。
サスケはサイズ違いなどたくさんラインナップされてるけど、95には、「SS」=シンキング。「SF」=フローティングがある。
僕は下の層をゆっくり引くためにSSを使ってます。フローティングだと浮き上がって来ちゃうので。
沈み方もゆっくりなんで使いづらいってことはないのかなと思います。
このルアーを選んだ最大の理由は、昔からの定番で手に入りやすいこと。
中古でもよく出回ってます。
似たタイプのルアー「シンキングミノー」
シンキングミノーもあるといいよってことですね。
レンジを下げたい時だけでなく、流れがかっ飛んでる時、表層が波立って荒れてる時なども出番です。
まずは、リップ付き、リップレスどちらでもいいです。動きは変わるのでどちらが釣れるか研究してください。
最近のルアーだと
これとかですね。
「マリブ78」大野ゆうき氏プロデュースのリップ付きシンペン
表層で反応がなかったら、シンペンで中層をチェックする。
マリブは引き抵抗があって使いやすい。
荒川で釣るなら大野ゆうき氏のルアーは鉄板でしょう。
1年に1回、1年分の生産を行うらしく人気のカラーがなくなりがちなとことがあります。
似たタイプのルアー「リップ付きシンペン」
シンペンって引き抵抗が弱くて、夜だと何をやっているのか分からなくなりがちです。
リップ付きシンペンは、ある程度引き抵抗があって初心者向けと言われてます。
一定の層を泳がせやすいというメリットもあるので、1本は持っておきましょう。
大野ゆうきのリップ付きシンペンは邪道やダイワからも出てます。マリブとはレンジが変わりますけどね。
僕の近所のポイントでは、グラバーの方が釣れてたりします。レンジ深め。
ダイワからもガルバが出ていて、こっちはよりレンジが浅いです。
「X-80」ハチマル。これも超定番の釣れるルアー
昔からの超定番ルアーのひとつ。
通称ハチマル。
タダ巻きでも、ゆらゆらというかフラフラという動きが入るので、ただのウォブリングじゃない動きがシーバスに強力にアッピールする。
このアクションで釣る場合は、ゆーくり引いてくる。
シャローを根がかりしない程度のスピードで、ボトムにリップを当てながら巻いてきても釣れる。
シーバスがいるであろうポイントでジャークを入れて、リアクションバイトを誘発する釣り方もできる。
ミノーやワームに反応しなかったシーバスに口を使わせる最終手段として使います。
(ちなみにデイゲームの早巻きでも釣れる)
使い勝手が良いので、1本持っておいて損はないです。
より浅いレンジを泳ぐシャロータイプもあるので、よくいく場所で使いやすい方を選ぶといいです。
シンキングであり結構沈むので、ゆっくり動かしてると気がついたらボトムにベッタリついてて根掛かりということがあるので注意が必要です。
似たタイプのルアー「シャッドミノー」
リップの角度がある程度ついてるシャッドタイプのミノーですね。これも定番なので必携です。
ハチマル以外の定番では、ラッキークラフトのビーフリーズも有名です。飛距離が出ないので現代的ではないですが。
安売りしてたら買いましょう。
個人的に好きなのは、
ランブルビートはスーパースローシンキングなので、マイポイントではハチマルより使いやすく感じてます。
水深がそれほど深くない場所で釣りしてますんでね。
こっちは大野ゆうきルアーです。
「アルカリ+パワーヘッド」ここまでで反応がなかったら、ワームも投入しちゃう
プラグで反応がなかったら、ワームも投げてみる。
シーバスのワーミングはジグヘッドリグが基本。
バス用のジグヘッドでも代用は可能だと思うけど、適した重さのモノがあまりないので、シーバス用のジグヘッドを買ったほうが無難。
4g~6gのジグヘッドをメインに使ってます。9gと12gも持ってる。普段やるフィールドの水深と必要な飛距離に合わせて自分に必要な重さを見つけてやる必要はある。
ワームは、コアマンのアルカリ。
ジグヘッドは、コアマンのパワーヘッドとカルティバの静ヘッドが人気だけど、どっちでもいいと思う。一応ワームに合わせてパワーヘッドをチョイス。
使い方は、投げてボトムまで落としてゆっくり巻いてくるだけ。そして釣れる。
似たタイプのルアー「ワーム」
シーバス用のワームは、ナイトゲームだとピンテールが主流です。
アルカリの他には、R32が有力です。
「ローリングベイト」微振動のミノーバイブ
バイブレーションは悩んだ。レンジバイブもいいし、コウメみたいなミノーライクなバイブもいい。ミニエントみたいなダート系の小さめのバイブも使えると思う。
スローに巻いたり、むしろ巻かないでも動くバイブか、ダート系のバイブがあるといい。
どれを選ぶか悩んだのですが..
ナイトゲームということであれば、ローリングベイトが良いのではないだろうか。
名前の通りローリングアクションのルアーです。
シーバスはローリング好きなので、釣れます。
ローリングベイトはゆっくり巻いても動くので、釣れます。
使い方はボトムまで落として、ゆっくり巻く。以上。
昔から今に至るまでの超人気釣れるルアーで、これ以上釣れるルアーを知らないという人までいます。
まとめ。仕事帰りにできるナイトシーバスゲームが最高!
以上、最初に揃えるべきレンジや攻め方別のナイトシーバス用のルアーと、ナイトゲームの方法についてでした!
最近個人的にはロンジンというメーカーを気に入っていてよく使ってますが、今回紹介したルアーは定番中の定番なので未だに使い続けてます。
参考:
南関東で仕事が終わった後、さくっと遊べるのがナイトシーバスゲームの良いところ。
エリア10と紹介したいくつかのルアーを持って出かければいつか釣れると思いますよ♪
この記事がこれからシーバスを始める人の役に立てば幸いです。
ご清聴ありがとうございました。
デイゲームについて別の記事で説明しています。